Amazon Flexは「宅配経験者なら楽勝」ではない
Amazon Flex(アマゾンフレックス)は、
「宅配経験がある人なら余裕」
「佐川・ヤマト経験者ならすぐ慣れる」
と思われがちです。
しかし実際には、長年宅配をやってきた人ほど最初につまずくケースも少なくありません。
筆者の周りでも、佐川急便で20年以上勤め、
1日200個以上を当たり前に配っていたベテランドライバーが、
Amazon Flexでは1時間あたり7個程度しか配れなかったという事例がありました。
Amazon Flexは「少量スタート」から始まる仕組み
Amazon Flexでは、いきなり大量の荷物を任されることはありません。
- 最初は少なめの荷物数
- 配達にかかった時間
- 完了率・トラブルの有無
こうしたデータをAIが自動で判断し、
徐々に配達個数が増えていく仕組みになっています。
この点だけを見ると、初心者にも優しい設計に見えますが、
ベテラン宅配経験者にとっては逆に落とし穴になることがあります。
なぜベテラン宅配ドライバーほどAmazon Flexで苦戦するのか
① 配達スキルと「アプリ操作」は別物
佐川急便や他の宅配会社で長年働いていた人ほど、
- ルート勘
- 荷物の積み方
- 配達の手際
といった身体に染みついたスキルがあります。
しかしAmazon Flexでは、
それ以上に アプリ操作が配達効率を左右 します。
- ナビの使い方
- 配達順の把握
- スキャン・完了操作
- 例外処理(不在・持ち戻り)
ここにつまずくと、
いくら配達経験があってもスピードが出ません。
② 「紙の伝票文化」との決定的な違い
従来の宅配業務では、
- 伝票を見て判断
- 頭の中でルートを組む
- 現場判断で柔軟に回る
というやり方が主流でした。
一方Amazon Flexは、
- アプリが指示する順番
- システム前提の動き
- デジタル処理ありき
という真逆の発想です。
これに慣れていないと、
「やり方は分かっているのに進まない」状態に陥ります。
実例:ベテランが一人で回れなかった理由
紹介した佐川急便OBの知人も、
最初は「配達自体は余裕」でした。
しかし実際には、
- アプリの画面遷移が分からない
- 配達完了操作に時間がかかる
- 次の配達先を探すのに迷う
といった理由で、
配達効率が極端に落ちてしまったのです。
結果、
1時間あたり7個程度という、
初心者以下の数字になっていました。
横乗りレクチャーでようやく理解できたこと
その後、本人から頼まれ、
- アプリ操作の流れ
- 配達時の画面の見方
- 「迷わないための使い方」
を横乗りで3回レクチャーしました。
すると、
- アプリ操作に慣れる
- 画面を見るタイミングが分かる
- 無駄な操作が減る
という変化が起き、
4回目でようやく一人デビューができました。
この時点で、
「Amazon Flexは配達経験より“アプリ慣れ”が重要」
ということを本人も実感していました。
Amazon Flexは「別競技」と考えたほうがいい
Amazon Flexは、
- 宅配の延長
- 佐川・ヤマトの簡易版
ではありません。
アプリを軸にした別競技と考えたほうが、
スタートでつまずきにくくなります。
特に、
- 宅配経験が長い人
- 自分のやり方に自信がある人
ほど、最初は「調子が狂う」可能性があります。
これからAmazon Flexを始める人へのアドバイス
経験者ほど意識したいポイント
- 最初は配達数よりアプリ操作を覚える
- ナビと順番に逆らわない
- 「いつものやり方」を一度捨てる
- 横乗りや動画で事前に流れを見る
この意識だけで、
立ち上がりのストレスはかなり減ります。
まとめ|経験者がハマりやすい落とし穴
Amazon Flexでは、
- 宅配経験=即戦力
とは限りません。
むしろ、
- アプリ操作に慣れるまで
- 考え方を切り替えるまで
一時的に効率が落ちる人もいます。
しかし逆に言えば、
アプリに慣れさえすれば、経験者の強みは一気に活きる。
これから始める方は、
「最初は戸惑って当たり前」
くらいの気持ちで挑戦するのが、長く続けるコツです。

コメント